親と同居している
アラフィフ子なし主婦です。
父の肺がんが見つかり
入院したのが3月上旬でした。
それから1が月半が経ちました。
その間に父は、手術も無事にすみ
先生から「がんは取り切れた」と言われ、
いまは退院して、家で療養生活です。
でもここに至るまでが、大変な日々だったんです。
- 最初聞いてたよりも大掛かりな手術
- 術後の経過は思わしくない
- 術後の痛みも想像以上
父の口から何度も何度も
手術したことへの後悔が、もれましたね。
今から書くのは
順調に回復した、明るい内容じゃありません。
それでもよろしかったら、ぜひお読みください。
同じがん患者さんの、何かの参考になればと思います。
では『手術~退院』までの様子を、ここに残したいと思います。
病名左下葉 肺腺がん
舌区湿潤
進行ステージ2B
大きさ約4㎝
「がん」があるのは、左肺です。
ステージは「2B」なので、手術可能と言われました。
最初はステージ2Aと言われていたんです。
でも再検査で、ステージ2Bになってしまいました…
下のイラストは、左肺になります。
赤い部分が、父の「がん」のある所です。
ちょうど、真ん中あたりになりますね。
『下葉』と呼ばれるブルーのとこに、がんの大部分がありました。
そしてすぐ上の「緑の部分」にも、がんは広がっていたんです。
正確には『上葉』といわれる上半分にも、がんの一部が、進行している状態でした。
肺がんの手術は、2種類あるそうです。
- 胸腔鏡(内視鏡)手術
- 開胸手術
参考:開胸手術と胸腔鏡手術
最初、先生から言われていたのは
現在スタンダードな「胸腔鏡手術」のほうでした。
それだと傷口も小さく
体の負担が、少ないらしいのです。
でも父の場合は、昔ながらの
胸を大きく切る「開胸手術」となってしまいました。
- 傷口は20㎝ほど
- 肋骨も1本切って手術
『下葉だけを切除する』
とかなら、胸腔鏡手術でいけたんですが…
父は『下葉+上葉の一部』を
切除しなきゃいけないので
難易度がグンと、高くなるみたいなんですよね。
なので、開胸手術になったんだそう。
けっこう特殊な事例だと、先生に言われました。
癒着がひどくて
はがすのに2時間かかったそうです
癒着がひどくて
(素人なので☝これの意味よくわからない)
それを、はがすこと2時間。
そこから本格的な手術をスタートして
4時間ほどで、無事に終わりました。
これから先は、術後のお話にうつります。
予想外のことが次々とおき、それは大変でした…
あらかじめ、お伝えしたいことは
- 父は痛みに、弱い体質だということ
- 面会にはコロナで、ほぼ行けなかったことです。
では続きを、どうぞ~
手術直後、麻酔から覚めた父は
激痛に悶絶したそうです。
体にはもちろん
痛みめ止めの鎮痛剤が、点滴で入っています。
でもそれでは効き目なかったそう。
痛い痛いと叫ぶ父に、先生は
より強力な『麻薬に近い痛み止め』を使ったみたいなんですよね。
その効果で痛みはマシになり
しばらく集中治療室にいたのち、一般病棟へと移ります。
しかし今度は、薬の副作用が強く出ることになったんです。
痛み止めの副作用で
腸が動かなくなりました。
痛みはマシになったけど、今度は腸が動かない。
一種の「腸閉塞」のような状態だったみたいです。
食欲はなく、体重がみるみる落ちていきました。
電話できるくらいに回復していた父は
毎日、母に電話をかけて
「便が出ない。」
「胃がはって、物が食べれない。」
「苦しい、つらい」
1日何回も、母に言い続けていました。
もちろん、父本人が一番つらいですが
母も相当つらかったと思います。
そして悪い状況にプラスして
今度は「胆管炎」も発症します。
どうも腸の炎症が、胆管炎を誘発?させたらしいです。
命にかかわる状態だったらしく、
緊急でまた麻酔をして、処置を受けました。
※胆道ドレナージ
もう「泣きっ面に蜂」とは、このことでしょう…ね
父もよくがんばったと思います。
そのかいあって、その後は小康状態になりました。
先生からは
「肺がん手術のあとに、胆管炎になるのは珍しい」と言われてしまいました。
手術で「がん」は、きれいに取り切れたと
先生から言ってもらってます!
それはすごく良かったです。
でも大きな、別の問題があったんですよね。
あらためて、父の肺の状態ですけど
左の肺を大きく切除して、一部だけが残っています。
その残った部分が
うまく機能していないんだそうです。
『空気を吸っても、ふくらんでいない』状況だと、先生から言われました。
下のイラストを見てください。
ブルーの部分に、本来の肺があるとします。
それが健康な状態。
手術をした、父の肺はというと⇩
- 残った部分が下へと落ちて
- 背中側に引っ付いている状態
なのだそうです。。
本来、肺があるはずのブルーの部分は
- 空洞になっていて
- そこに水がたまり(胸水)
- 胸水が肺を圧迫
- そのため肺のふくらみが悪い
そういった状態になっていると
先生から言われてしまいました…
こんな風になるのは、珍しい症例なのだそうです。
そこだけは強調しておきますね。
ほんとこれには、父も家族もショックでした。
肺が落ちてくるって、どういうこと⁈
機能してないって、どういうこと⁉
あんなに痛い思いしたのに!
人間、空洞になった部分には
水がたまるものだそうです。
そして胸水を抜くための処置を
また父は受けることに。
麻酔をして、管を入れて、体外に水を排出します。
『胸腔ドレナージ』という処置を受けたところ
効果が多少あって、肺が前よりも機能するようなってきました。
手術はこのように、大変なリスクがありますね。
もっと簡単に考えていました。
父本人も、家族も。
先生は「再手術」を勧めたいんだそう。
上記のとおり、父の肺は下に落っこちています。
これを「再手術」で
上に引っ張り上げ、胸壁にくっつけたいらしいです。
そうすれば、本来の位置に戻るそうで…
それだと、また開胸手術です。
もう術後の痛みに、父が耐えられそうにありません。
再手術をする方が、リスクがあるとして
先生からは「このままで様子をみましょう」
と言われています。
空洞のままになっている部分には
また水がたまるそうです。
すると…
- 息が苦しくなる
- 熱が出る
最悪、そんなリスクがあるそうです。
そうなった場合は再入院して
『胸腔ドレナージ』を、また受けるかもしれないです。
こんな風に父の手術は
けっして上手くいってないんです。
何とも宙ぶらりんな状態。
先生からも
「ここまで色々と、問題や痛みが起こるのは珍しい」と言われています💧
こうして1ヶ月間の入院生活を終え
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、退院しました。
- 手術しなきゃよかった…
- 放射線治療も考えたらよかった
- がん専門病院で手術すればよかった
もう手術してしまって、
どれも『たられば』でしかないのですが、色々と後悔があるようです。
でもどれを選んでも
やっぱり何かしら、不具合はあると思います。
痛みもなく、不便もなく
元通りの生活にすぐ戻れる。
そんな魔法のような治療法は、この世にはないはずです。
私も病気で苦労してきたから、そう思うんです。
これを読んでいる、がん患者さん。
色んな可能性を考えて
ご自身が納得した治療法を、選んでください。
想定外のことばかりが起こった、入院でした。
最初は体の負担が少ない「胸腔鏡手術」だと聞いていたんです。
それが再検査で「がんが上葉まで広がっている」と分かり、開胸手術に変更、プラスして腸閉塞と胆管炎、次々と問題が起こりました。
父も絶望的になり、気力もなくなり、すごく辛そうでしたね。
くわえてコロナの影響で、入院生活の途中までは、一切家族が面会に行けない状況。
手術にも立ち会えませんでした。
父は79歳です。
退院してからも、術後の痛みに苦しむ姿をみて、果たして手術したことが正解だったのか、分かりません。
でも、どの道を選んでも、苦悩はあると思いますし、どれが正解だったかなんて分かりませんよね。
本やネットなど、よく調べて『自分の信じる治療をする』しかないんだろうと思います。
これは、父が退院する前日の様子です!
父に会うために、県外に住む妹がやってきました。
退院日に家族みんなで、父を迎えることができ、本当によかったです。
愛犬のミミ。
入院中の父には、ラインを使って、ミミの動画を送ったりしていました。
病気が病気だけに、カメラを父に向ける気がしなくて、父の写真はありません。
いまこの続きを書いてます。
次回か次々回か、近いうちに公開しますね。
追記:5/7に書きました
一番下にリンクがあります。
ここまで読んでくださり
ありがとうございました。
あなた様の治療が、うまくいきますように✿✿
さいごに、がん関連の本を紹介します。
上の2冊は実際に読んで、とても参考になった本です。
色々と読んでみて、ご自身に一番しっくりくる治療法を探してみてください。
▽標準治療、反対派▽
著者、世古口先生はYouTubeもされていますよ
『心の在り方』が何より重要だと私も感じます
▽標準治療、反対派▽
この本を読んで、医療とは…と考えさせられました
知れてよかったです。
▽標準治療、賛成派▽
Amazonにて評判が高かったです
▽Amazonでベストセラー▽
母に頼まれて、先ほど注文しました!
これからじっくり読みます。
▽この続きは、こちらです

▽第一弾はこちら

ゆうこさん、こんにちは
以前にされていたYouTubeから視聴とブログも拝見させて頂いています
いてもたってもいられず今回、初めてコメントさせていただきました
私はゆうこさんと年齢も近く関西圏に住んでおり、私もHSP気質です
そして親も同世代ですし自分のことのように思った記事でした
お父様、おつらそうですね、、快方にむかわれることを心から願っています
ゆうこさんもご家族様もお疲れになられたと思います
5月の季節の良い時期ですのでゆっくりなさってくださいませ
また、様々な情報を開示してくださりとってもありがたく思っています
ご紹介されている本も参考にさせて頂きますね
そして別件になりますが神戸スイーツ(G線)もぜひ行ってみたいと思いました
それでは♡
ミントさん、はじめまして(^^)
YouTube時代からブログと共に見てくださり、本当にありがとう☆
うれしいです!
父、すごく大変でした。術後の痛みもいまだに大変です。
家族皆で、回復を願っています。
ミントさん、父と私ふくめて母の心配まで、ありがとうございます。
70代後半~色々と病気が出てきますよね…
いろんな視点から書かれている本は、参考になりますよ(^^)
両親には健康でいてほしいですよねぇ…
G線のケーキ屋さん、ぜひぜひ行かれてみてくださいね♡
コメントありがとうございます!ではでは(^.^)/~~~